感謝と安心
こんにちは
ゆるりです。
B店に決めてエンジンをかけ、少しドキドキを抱えて車を出しました。このドキドキは「不安」なのか「小さな冒険への期待」なのか。しばらく考えてみてもわかりませんでしたが、「気持ちと体の反応」について考えることは、小さくて大きなきっかけです。
「無事に目的地に連れて行って下さい」と祈りながら車を走らせ、意中のショッピングモールの案内看板が目に入った時の安堵感は、冬の寒い脱衣場で服を脱ぎ、温かいお湯に浸かった瞬間のようでした。
案内看板に従い、複雑なルートを走ってパーキングに車を停め、入店後はフロア案内で場所を確認。お店に辿り着くと、何人かのお客さんが順番を待つベンチに座っています。「予約がないとダメかな…」と様子を伺っていると、お店の人が出て来て「ご予約の方ですか?」と声をかけてくれました。予約の電話ができなかったことを説明しながら、ゲーム画面のままのiPhoneを手渡すと、お兄さんは「あー…」と言いながらiPhoneを少し触って、「ハイ!」と再起動されたリンゴの画面で返してくれたのです(゚д゚)!
そして、「ここを押して、ここを押して、こうです」と再起動のやり方を教えてくれたのですが…昨夜からついさっきまで、ゆるりや息子やショップのお姉さんが、何度も試していた方法と何ひとつ変わらない一般的なやり方でした(゚д゚)!
あまりの驚きに、「その方法は何度も試したんです」と訴える気持ちも消え失せ、マスクの下でポカンと開いた口からは、ただただ「ありがとうございます!」が何度も流れ出ていました。
「こんな初歩的な対処法もわからない機械音痴のおばさん」に、優しい笑顔で対応してくれた「神の手を持つお兄さん」に心から感謝です。
結局、待ち時間もなく、お金も払わずiPhoneは直りました。
一体どういうことなのか…全く解りません。頭では、理解も納得もできません(~_~;)
それでも結果的に、お金も時間もかからず、優しく親切に扱ってもらったうえに、一番望んでいた状態が目の前にあるのです。それになんだか感謝と安心が湧いてきて、とても満たされた気持ちでした。
トラブルなく走ってくれた車、道路の案内看板、その看板の設置を発案、決定、設置に携わってくれた人たち、使われた物質…数え上げればキリがありません。どれか一つでも欠けていたら、ここに辿り着けていなかったでしょう。ありとあらゆるものがありがたく、感謝はとどまることなく溢れてきます。
キャリアショップのお姉さんとのやり取りも、別の店員さんだったら違う方法を進められたかもしれません。もっと言えば、iPhoneがフリーズしなかったら、今回の一連の流れは起こらなかったでしょう。
iPhoneの不具合のお陰で、感謝と幸福感に出会えたのです。
幸せな気持ちに包まれたゆるりは、その後しばらくの間、特にあてもなく、初めて訪れたショッピングモールをフラフラ歩いていました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
読んで、何か感じていただけたら、とても嬉しいです。